2/21/2016

雑談日誌 さようなら樫の木

朝早くに夢でも見て怖かったのか小声ながらニャオウ、ニャォゥと私を探し呼ぶ声に「何?どうした?」と起き上がって声を掛けるとキオニが私を見つけてゴロゴロと喉をならして体を擦りつけてくる。
多分『ウェットモンスターに襲われた夢をみたニャ~~』と言ったところに違いない。
昨日も一日中時折私を探しては私の居場所を確認していたのはやはりプールの水が相当に怖かったのだろう。
暫くは夫の側に寄らなくなったのはキオニが夫にプールに投げ込まれたと思い違いをしている風だと夫は云う。

台所の窓を開け放すと、アシュリーがいち早く『探検に出るニャ~』とパテオに出る。
それを見たキオニが『僕も行くー』とそれに続く。いつもの事だ。
イカイカは『なんか変な魔物が出てきそうだ』と家の中からパテオの2匹を見ている。
『この大きな板の向こう側は、どうなってるのだろうニャ~』とアシュリーが周りの匂いを嗅ぎまわっている。
キオニのデカい体がアシュリーの小柄な影に隠れることもないのに、ヒョイヒョイと機敏に歩くアシュリ―のその後ろにぴったりとついたキオニが『何かあったら直ぐ知らせてよニャ―』とおよび腰で、何かあったら猛ダッシュで家に戻る用意をしながらソロソロと歩いているのが見ていて結構可笑しい。(キオニも怖かったら外に出ないといいのにと思うのだが、そこはどうしても色々知りたいらしい)

グォーン、グォーンと電気鋸の音が響くなか樫の木の枝々、そして幹が取り払われると家の中がパーッと明るくなった。

家の前に取り除かれた木々が山となって積まれている。
辛うじて見えて居たゴルフ場が今は向こう先の2番ホールまで見える。(我が家は4番ホールの裏側)
風のない日でも気流のせいなのか、小枝がユラユラとまるで窓際の私に手をふるかのような大木が無くなってしまったのが、何か物悲しい。 
♪何故か揺れる細き樫よ~頭うなだれ~思い寄せて~、頭うなだれ~思い寄せて~♪ ふとロシア民謡が口をついた。
今まであったものが無くなるというの何とも寂しいものである。それが特に活きていたものだと余計に辛い。
昨日スクリーンの上をリスがいつもと違う様子に戸惑いながら走っていた。せっかくの彼らのお家、遊び場、憩いの場がなくなってしまったのに驚いているのだろう。
野鳥達も『あの大きな木はどうしちゃったの?どこへ行っちゃったんだろう。』と鳴いているに違いない。
こうして台所の窓辺に座っても小枝を振って私に挨拶を交わしてくれる樫の木はもうない。