9/21/2013

無知

昨夜就寝前のベットの上でふと目をやると「ボケない対策」なる単行本が私の枕元にあって、それを何時私がそこへ置いたものか皆目見当がつかない。
『ギョッ、置いたことすら忘れていたとなると、これって、まずいんじゃない?』と内心焦りながら、パラパラとめくってみた。
その本は2000年に他界した父をこの地で自宅介護していた時に、父が認知障害を起こしていたのを少しは解りたくてネットで医療本を探していた時に購入した一冊なのだろう。
殊勝な話に聞こえるかもしれないけれど、当時の私の精神状態はMean(意地悪)であったと今も後悔の念にかられている。
介護時の話はさておき、本を読むうちに認知症を知るテストの一つに引き算の不得意さがあるのを思い出して、今の私にも当てはまるに違いないと声を出してやってみた。
100-7は93、93-7は86、86-7は79・・・ってな具合で、当時も自分でも試したのを思い出した。
ところがっ!!13年前の当時と同じに答えには窮しなかったものの、数秒の計算半ばで頭の中は他の事を考え出してしまい最後まで行き着けない自分がいたのだ!
私の頭脳は当時から比べて確実に機能障害をきたしているのだ。それを老いと云うのだと実感。
誰もが「趣味を持ちなさい」「人と接しなさい」「運動も大事ですよ」と云う事は私の頭の中では、もう120パーセント解りきってはいるのですがね。
解ってはいても、自分の性分、性格、生活をこれからホイそれと変えることなどどうしたら出来るというのかしらン。
私の今は「ストレスをかけない毎日を暮らす大事」の一言。(ええ、えェ、解ってますよ、それは唯もの言い訳だと云うこともネ。)
若い頃だとアレコレに興味があり、ショッピングや旅行なども充分楽しめるレクレーションだったのが、今はアレモコレモ「どうでも良いかなぁ」という心境にきているのだ。
それで10代のDavidやShaunには「その時、その年、その時代でしか味わえない生活があるからそれを逃さないようにね」と云うのが私の彼らへのアドヴァイスしているのであります。
もっとも若いと云う事は無知という意味にも怖いもの知らずに行けますからね、私が19才で注して計画性も持たずに単独渡米したように、、、。

私個人の生活感覚としていうと、この歳にして、いまだ経済観念、金銭感覚に疎いというと巷の人々には「そんな事ってあるんだぁ」と驚かれるかもしれませんが、私のその域の感覚は何故か昔から弱いのであります。
セレブ思考とか単にケチというのとは全く違った性分で、私自身は世の芸術家の方には申し訳無いとは思うのですが、これをアーティスト性分、芸術肌なんて格好つけて呼んだりしております。
繊細な性分そうなのに、実にガサツなところがあるわけですよ。
倹約・節約というのを常に暮らしに組み込んでいた両親との生活が堅苦しいと考えて育った事や長年の渡米生活に於いていつも頭の中で円建てとドル建て換算を強いられていたからなのか、品定めをするという事が面倒くさいといった現実逃避感情もあって、意する品が目の前にあるとあれこれ品定めする事無く見ると瞬時に何の考えもせず「これこれ。買わなくっちゃ。」と直感のみの購入で、それが金額価値に見合った品なのか、材質はどうなのか、生活に必要なのか、などなど諸々の事は一切考えない愚か者の私。

銀行に数年勤務した事があるので「だったら、金銭感覚に弱いなんて有り得ない」と思われもしますが、私にとったら行内勤務も紙の上で踊る数字読みでしかなく、1ドルも億ドルも同じ感覚で接してきたのですから自分の経済観念と相まみれるなんて事はあり得ません。
「安物買いの銭失い」的行動はいつもの事で、しかも安物を高額で購入して飽きられたり、安物を買ってすぐ駄目にして笑われるといった失敗は日常茶飯事です。
要に私は見る目というものを持ち合わせていないという事なのでしょうね。
私の金銭感覚が少しは良くなったのは最終的にドラッグストアの接客業に数年間身を置いた時なのかもしれない。その頃初めて金銭感覚に長けている(と思う)夫と購買品の1セントの違いまでを指摘できたのが唯一の期間であったようだ。

土を舐めて生きるような極貧生活を抜け出て今日ある夫は、ケチ人間とはまた一味違う、それなりに経済観念には勉強を怠らない人であって、コントロールされ嫌いで自由奔放に生きたい私をここまで指導してくれた事が45年間もの結婚生活を続けられたといっても過言ではないかも。
今では買い物に出るのが億劫になって、あれこれネットで購入するようになってきたのだが、これまた私の意識の問題で、買って良いものやら、失敗不良品なものやらの区別は更に難しくなってきて結局ネットでさえ、いや、ネットであるが故に購買力に二の足を踏んでいる私なのです。今更勉強して経済観念が良くなる年でもなくたってしまった。
このような人間がいると、いつまでたっても経済景気に活力と協力を与える事なく世界経済活性化から脱落して生きているわけですね。ご免なさい、オバマ大統領。

今現在も、そしてこれからもずーっと無知な私。
これって、アレルギー体質であるというより、もしその様な言葉があるとしたら、生まれ持った認知症体質ってことかねェ、どう思います?