10/06/2013

ポーク&ビーン

今エレクトロニクスが一人につき1.5台の時代になっても、我が家の家計具合では車は一人一台とは行かないのが現状でありますからしてェ、この1週間程は部活やら何やらで早朝から夜中まではDavidが私のポンコツちゃんをもっぱら使用していて、スーパーにも暫く行けないでいると、冷蔵庫の中が見事に空っぽ状態になりました。
夫が勤務家路にミルクやトイレットペーパーなどの不足物を買ってきてはくれるのですけれど、今日と言う今日は、もう限界。
夫と連れ立って、スーパーへ食料品補充に出かけることになりました。夫はスーパーに買い物に出かけるのは別に嫌な事と考えていないのでしょうが、私の嗜好とはちょっと違うのもあって、本当はあまり一緒にショッピングしたくないのでアリマス。

私の暗澹たる思いが現実となってしまったっ。
「今夜はポーク&ビーンを作るからね」と私達家族には不評のアレを彼の週末クッキングにするのだと言う。
私が「え~っ、またなのォ~」と不満げに返すと「だってここ暫く食べてないじゃないか」と彼。
(あのネ、ここ暫くって、3週間前にも作ったでしょうが。家族は皆覚えてるっちゅうの。)と内心思ったのだが、それを飲み込んで口には出さなかった。

スタインベック小説「怒りの葡萄」さながらの現実版極貧幼少時代を生きてきた彼です。
移動農作労働者家族として、綿をつみ、オレンジ畑で一日を働き、道端で拾った野菜や果物を食べて育った彼にとって、その極貧生活時代での大贅沢なご馳走であった豚の足とうずら豆の煮込み料理が今もって体に染みた忘れられない味になっていると察するからだ。
ステーキやロブスターやらを食べたい時に食べられる身になった今でも、どんな高級料理よりポーク&ビーンが何より幼少時代の心を満たす料理となって彼を支えているのだろう。
命に関わるほどのストレスを抱えての長年の勤務である。この彼の心の癒しの食べ物を「好きじゃないから食べない」とは家族の誰もがそうはいかないのがこのポーク&ビーンなのだ。