6/17/2017

何でもない話

以前にアーティストの甥っ子に「叔母さんはどういった対象でブログを書いているの?」と聞かれた事がある。
彼は彼で自分のアート発表やアートな日常、会社経営宣伝を目的としたいくつかのブログを持っている。
聞かれた当時は日常日誌だの詩集だのあれこれ意味の無い数多くのブログを書いていた私は返答に困って、「目的?ソンナもんないわィ」と心の奥で思っただけで無言でやり過ごしたのを覚えている。
自分の商売や特別思考の下に目的を定めてしっかりとブログを製作している人達には申し訳ない気がしないわけではないが、私のブログには大した目的や目標などは無い。
ただ、日本語で何か書きたいという気持ちだけである。
初のブログを上げたのが今から15年以上も前の事で、自分が発信する内容で他人がそれをどう受け止め、評価するなどとは考えてしていたわけではない。
身勝手な自己満足である。
こんな形の自己満足ブログを読んでくださっている方々には心から感謝をしている。
📖📖📖📖

私がまだ小学生の頃の話である。昭和の30年頃だったろうか。
病弱な母がその日は珍しく私の授業参観に来てくれた日の下校時の事であった。
何故そこで立ち止まってお喋りをしていたのかは、その理由は忘れたが、バス停の掲示板前で数人で固まって立っていた。
その掲示板に警察官か自衛官かの凛々しい姿が載っているポスターに目がいった子供の我々は、「兵隊さん募集みたいだね」と誰かが言ったのをきっかけに他の誰かが言った。「また戦争が来るから、その準備なんだよ、きっと。」
戦後生まれ」の私でも、だれかれからかその悲惨さと残虐的行為などを耳にする機会が多あって、戦争と云うものには心底恐れおののいていたのだ。
「本当だよ。オジサンが言ってたも。偉い人達が今、次の戦争の事を話し合ってるんだって。オジサンは前の戦争で大陸から戻ったんだけれど、この次の戦争にまた行くのは絶対に嫌だって言ってる。だけど、戦争が起きれば、みんな連れて行かれるんだよ。」
何処に連れていかれるのとか、なんで行かねばならないのとかは考えず、ただ恐ろしいとおもった。
「ヒェッ!本当なのそれ」と私達子供は口々に言い、私は青い顔をして母の側に駆け寄り「ねぇ、戦争ってまた起きるの?そんな事ないよね。」と大声で聞いた。
「そんな事はないよ。大丈夫」という母の言葉を期待しながら聞いた私の顔をみて、母が「そうね、どうだろう。この先戦争が起きるかもしれないし、起きないかもしれないし、私には何とも言えないヮ」と母は暗い顔で言った。
えぇ―っ、なんで「戦争なんて、もう起きないよ」と云ってくれないの、と私は大驚きに驚き、そうか、戦争は何時でも来るものなのかと震えた。
家に戻ってからもその言葉が忘れられない私は、早くに帰宅していた兄達にも同じ質問をした。「ねぇ、友達のオジサンがもしかしたらもうすぐ戦争がまた始まるっていってるんだって。聞いた事ある?」
末の赤ちゃんの様に無能である妹を徹底的にアホ扱いにする事に慣れていた兄達は、私の話を鼻で笑い「来るんじゃないのか。そのオジサンの所だけにサ」と云った。
それを聞いた私は「からかわれたのか。そんなに心配する事じゃなかったのかもしれない」と、あの時に真顔で応えた母の言葉をあまり考えない事に決め、一旦胸をなでおろしたのであった。

私があの時の母であったら、やはり同じ返答をしたに違いない。子供に嘘はつきたくない。しかし、あの時母が「大丈夫、戦争が起きても私達は今までどおりに生きて行かねばならないのだから」なんて言ったとしたら、「解らない」と言うより力強く感じたものか、それとも「戦争は必ずやって来る」と勘違いしたまま恐怖の中で生きていたものか、今更ながら考えたりする。
平成の今、北朝鮮のミサイル発射が騒がれていて、平和ボケの日本人がまた恐怖の中に貶められていると聞くが、今の子供達は私が感じた恐怖を同じように感じて友達と話したりしているのかな。そして親に「戦争が起きるの?」と質問して、どのような答えをきいているのだろうか。
私は戦争を知らない大人であるが、やはり、人災や天災の様に、戦争というものは今でも怖いという思いは変わらない。

これを書きながら、ふと側で大股広げて寝っ転がっているニャンコをみて、幸せや平和というものは、特別な事ではなく、そこここにあるものを愛でることでもあると改めて思う私である。
🌸🌸🌸🌸

3 件のコメント:

michiko さんのコメント...

こんばんは。
寝そびれてボンヤリおきてます。

私もたいして意味の無いブログを
続けてますね~(˙◁˙)
思うことをくちに出せないから
その代わりかも。

私の両親の世代は戦争に行ってたし
戦後でも子供の頃は
質素な食卓でした。
戦争は遠い世界ではないよね。
北朝〇とトランプ氏を見てると
不安でそう思います。( ´・・)

kazuyoo60 さんのコメント...

戦争をゲームかテレビでしか知らない子供が増えてると思います。戦争はものの破壊と命の消費だけです。
伝えたい子も孫も居ない私、戦争の悲惨さは肉親の話からも十分分かっています。
1つしかない命、同じ種で殺しあうのは人だけだとも。為政者の思いだけで命を粗末にしてほしくないです。

フロリダの風 さんのコメント...

Michikoさんへ
何時も何か書きたいと思うばかりで、この頃はその内容がちっとも浮かばなくなっていますよ。
以前は昭和なんて近代の話だったのが、今は昭和の話をすると不思議がったり、可笑しかったりするのですね。
私が明治の昔話を珍しがったのが嘘のように。笑


Kazuyoo60さんへ
すっかり平和ボケになった私達にも今の政治には多くの不安が感じられますね。
こうして時代は流れていき、私だけが時代に取り残された感があって、何か寂しいこの頃です。