7/09/2017

おばば

ドンが2002年映画インソムニア←クリックを見ていたので私はもう3度ほど見たことがある古い映画であるが一緒に見る事にした。
刑事役のアル・パチノの演技は好きだし、犯人役のロビン・ウィリアムズは私の大好きと言っていい俳優さんなのである。
不眠症の刑事が間違いでパートナーを殺してしまうと云う筋なのだが、初回のはこのインソムニア(不眠症)という題名に惹かれて見たのだった。
でも今回見終わるともうこれ以上は見なくても良いかと思った。話の内容をすっかり覚えてしまったもの。
私は同じ映画を何度も見るような映画ファンではないので、普段では同じ話をリメーク版で無い限りは何度も繰り返して見るのは好きではないのだが、ドンとジョニーは同じ映画を何度も見返すのが好きみたいだ。やはり、私は真の映画ファンでは無いのか、飽き性なのかは分からないけれど。その両方だろうね。

🎬🎬🎬🎬

一瞬での夢で、日頃考える事の少ない母方の祖母の姿を見た。
フラッシュバック画像のように夢の話の筋は無かった。
あれは、私が小学校低学年の頃だったのだろうか。母が市内病院に入院していて、面会謝絶の札が外されると同時に祖母が母に付き添う事になって、一緒に病院に出掛けた。
私はこの母方の祖母が大好きであった。
同居はしていなかったので、会う機会が少なかったが、無口で素朴な秋田出身者の、その強い秋田弁がなんとも快かった。
同居していた父方の祖母は厳しい人であったので、皆が愛情を込めて母方の祖母を「オババ」と呼ぶのが気に入らず「オババなんて呼ぶのは下品ですッ。ちゃんと御婆様とか御ばば様とか言いなさい。」と私に何度も諭したが、私にとってのオババは真の意味で心からのオババと思っていたので、私は言い換えることは出来なかったものだ。
その日、院内で知り合いと廊下ですれ違ったオババは「お久しぶりですね、あら、お孫さんとご一緒ですか」と声を掛けられて「んだ。わしの孫だ。内孫では無くて、外孫なんだがね。」と応えたのを側で聞いていた私は当時「内孫・外孫」と意味が解らずに、「え、私は外孫?どうやったら内孫になれるのだろうか」と深刻に考えた。
何故か外孫という響きがーー関係の薄い、外にはずしておきたい者ーーと捉えたからであった。
やはり、父方の祖母が云ったように、御婆様と呼ばなかったのが私を外に置いておきたいと思われているのだろうか、、と小さな心を痛めた。
外孫の意味が分かったのはそれから数年たった頃であったが、未だにあの時の何か切なくオババの姿を眺めた私を忘れない。
数少ない私とオババとのエピソードである。

そのオババの事でもう一つの話をするならば、オババは秋田産まれで母の話では村では評判の秋田美人であったという。オババが北海道に開拓農家として嫁いだ祖父と家族一同で移り住み、並みならぬ苦労の涙を土の上にこぼしたことだろう。
そんなオババであるから無学であり、文字を解しなかったわけだが(それが父方の祖母には無学下賤な者として映った事だろう)たった一つの趣味として御詠歌を唄って近所を回るというもので、時には御詠歌仲間と一緒に隣町にまで足を延ばし個々の家庭の玄関前で唄ってはお布施を受けるといった時期があった。
私は無学なオババがあの長い御詠歌をどのようにして学んだのだろうと時々不思議に思ったりしたものである。
私や母にはその御詠歌回りが何か神々しくも感じていたのだが、オババと同居の伯父の嫁が「お布施とかいったって、所詮物乞いと同じだ」と激怒して、そのたった一つの趣味を止めさせたのであった。

今頃は雲の間に間に、御詠歌を唄って自由に楽しくやっているのだろうオババの姿が私の心の中に浮かぶのである。

🎐🎐🎐🎐

私が食べたいと云ったので、朝から夕食にはチキンをBBQしようと張り切っていたドンなのに、夕刻になると土砂降りの雨になった。
仕方なく私はブロイラーでチキンを焼くことにした。BBQはチャコール味が煙で蒸されて美味しいのだが、仕方ない。室内のオーブンで焼く。
キオニが台所窓辺で恨めしそうに雨の外を眺めている。
ニャンコ達は雨嫌いだ。

🍗🍗🍗🍗

2 件のコメント:

kazuyoo60 さんのコメント...

オババと呼ばれていた、心から親しみを込めてですね。私の母方の祖母も初孫の私を可愛がってくれした。私はおばあちゃんと呼んでいました。懐かしいです。
フロリダの風様のオババさまも、賢い方と思います。祖母も同じく賢い人でした。世間の学問や地位があって偉いの意味ではありませんが、尊敬しています。

フロリダの風 さんのコメント...

Kazuyoo60さんへ
祖母や母の生きざまを考えると、自分が小さくなったように感じたりします。記憶もどんどん遠のいていく中、私も彼女等と同等な身分になるには私の最終の姿なのかもしれませんね。